堺西自立支援センター

お問い合わせご相談

ホーム > 活動報告

活動報告

【社会の弱者を救う連絡協議会からの報告】 宮川医療少年院を参観しました

 

平成29年11月9日、大阪府各福祉関係者の方13名          

三重県伊勢市にある宮川医療少年院を参観しました。

こうした施設は、全国に4か所あり、宮川医療少年院のほか、神奈川、関東、京都医療少年院があります。

宮川医療少年院は、JR宮川駅から徒歩圏内のところにあります。

最初に教官の方から施設の概要説明を受けた後、院内を見学しました。活動を直接見ることはできませんでしたが、彼らの作品や教室などを見学しました。

21号台風の被害もありました、とお話をしました。

最後、皆様の質問に答えていただきました。

この少年院には現在、おおむね12歳以上20歳未満が約47名ほど収容されています。職員(教官、医師)おり、きめ細かい指導をするには、適当な収容人数だという実態をお話しくださいました。

知的障害や情緒障害、発達障害にある人、あるいはその疑いのある人で、処遇上の配慮が必要な人がここに収容されています。

また、陶芸・農園芸・などの職業指導、義務教育課程を主とする教科指導や社会復帰のための支援のほかに、治療的な指導として認知理論による認知機能向上訓練、トレーニングやを行っているとのこと。

毎日規則正しい生活の中で学んでいます、理解と共感をペースにした、少年一人一人の特性に応じた教育。

少年たちの指導にあたっている特別支援「学校」的な施設であるという印象を受けました。

前科

少年院は、警察や裁判所に前歴として残るだけで、前科は公には出ません。
法務省が管轄する施設で、担当するスタッフは法務教官となります。(最高責任者は法務大臣)
刑務所も法務省が管轄していますが、刑務所の場合はスタッフが刑務官となります。

刑務所と少年院とは似ているようで、決定的な違いがあります。

刑務所は自らが犯した過ちを償う、罪を償う施設となりますが、少年院は
”少年(または少女)を更生させるための施設”
となります。

決して刑罰ではなく、非行を犯すようになった少年を社会に適合させるため・健全な社会復帰をさせるための矯正教育を受けさせる施設なのです。

テレビなどで見るような少年院のイメージと実際の施設像・施設生活は、大きく異なります。
また、各院により異なる部分も沢山あります。

ありがとうございました。

宮川医療少年院の皆様